こんにちは、ミナトミュージックサロンのバイオリン講師、児玉彩霞です。
最近、ラヴェルの弦楽四重奏を演奏しました。
(こちらはハーゲン弦楽四重奏団の演奏です。)
とても美しい第1楽章は私のお気に入りです。伝統的な形式を用いながらも、ラヴェル独特の旋法的な進行や和声感が随所で見られ、聴いていて飽きることがありません。
総譜を見ないと分からないかもしれませんが、こんな遊び心も…。
第3楽章、中間の部分です。上から第1バイオリン、第2バイオリン、ビオラ、チェロと並んでいますが、2小節目にご注目ください。
上三声が5連符、6連符、7連符を同時に演奏します。5,6,7…遊んでいるとしか考えられません(笑)
他にも思わず目を疑う楽譜といえば、チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」の第1楽章。
チャイコフスキー最後の大作として知られる名曲ですが、こちらでは強弱記号がとんでもないことになっています。
怒涛のppppp!ピアニッシッシッシッシモと読むのでしょうか。トリプルピアニッシモとも呼ぶようです。
そしてその後には怒涛のffff!フォルテッシッシッシモ、ダブルフォルテッシモと読むようです。
楽譜は難しくて読めない、という方も、こういった面白いところを探していくと楽しく勉強できそうですね。